
押しの深さと伸びの関係
フィボナッチ・リトレースメントを使ったトレードで、必ず押さえておきたい重要な視点が「押しの深さとその後の伸びの関係」です。
結論:浅い押しは伸びづらい、深い押しは伸びやすい
結論から言うと、浅い押しはその後あまり伸びにくく、深い押しはその後大きく伸びやすいという傾向があります。
人間の動作と似た原理
これは相場の吸収や値動きの「溜め」に関係しています。
たとえば、人がジャンプする時──
・浅くしゃがんだだけでは高く飛べません
・しっかり深くしゃがんだ方が高くジャンプできる
相場でもこれと同じような現象が起きやすいのです。
深い押しは「売りの限界」を示す
押しが深いということは、一時的に売り圧力が強く入った状態。
それでも再び上昇した場合、それは買いのパワーがそれ以上に強い証拠です。
さらに、深い押しでは「売っていた人たちが諦めて手仕舞いする」ため、上昇が勢いづきやすい傾向もあります。
浅い押しは反発後に失速しやすい
一方で、浅い押しで反発した場合は、伸び悩んだり失速したりしやすい傾向があります。
そのため、エントリーする際にどの押しが有利かを判断する材料になります。
深い押しを狙った方が勝率も上がる
この性質を理解しておくことで、
・エントリーポイントを絞れる
・損切りの位置に近い場所からエントリーしやすい
・結果としてリスクリワードが改善される
つまり、深い押しを狙ったトレードの方が、合理的で期待値が高いということです。