
ゾーンで捉えることの重要性
フィボナッチ・リトレースメントを使う際、多くの人が「どのラインで反発するか」ばかりに注目しすぎてしまいます。
しかし、実際の相場は、そんな都合よくピタリとラインで止まってはくれません。
ラインではなくゾーンで考える
そこで重要になるのが、「ゾーン」で捉えるという考え方です。
具体的には、50%前後の戻しあたりを「押し目ゾーン」として扱うことで、反発の精度や対応力が一気に向上します。
なぜ50%ゾーンが有効なのか?
なぜこのゾーンが機能するのかというと──
・50%は多くのトレーダーに意識されている中間点
・その近くに38.2%や61.8%もあるため、全体として反応しやすい
つまり、「この辺りで動きが出そうだな」とざっくり把握しておくだけで十分なのです。
実際には引かなくても感覚でわかる
私はここまでフィボナッチの解説をしておいてなんですが、実際には一切引いていません。
水平線も何年も引いておらず、チャートは常にまっさら。非常にシンプルなトレードをしています。
とはいえ初心者には補助として有効
とはいえ、慣れていない方にとっては、フィボナッチは有効な補助ツールになります。
特に「ラインではなくゾーンで捉える」という視点を持つことで、
・値動きに一喜一憂しなくなる
・柔軟に対応できるようになる
・現実的なトレード判断が可能になる
まずは「50%戻しぐらい」の感覚を身につけることが、実戦において非常に役立つはずです。