
フィボナッチ・エクスパンションとは?
フィボナッチ・エクスパンションは、価格がトレンド方向にどこまで伸びるかを予測するためのツールです。
押し目や戻り目を測る「フィボナッチ・リトレースメント」とは異なり、トレンドが再開したときに、どこまで価格が進行するかを数値で可視化することができます。
基本的な使い方:3点を結ぶだけ
フィボナッチ・エクスパンションは、チャート上で以下の3点を結ぶことで表示されます:
• トレンドの起点
• トレンドの終点
• 押し目の底(または戻り目の天井)
この3点を結ぶと、以下のような水準が表示されます:
• 100%: 直前の値動きと同じ長さの価格目標
• 161.8%: 黄金比に基づいた利確の目安
• 261.8%: より長く伸びた場合の最終ターゲット
利確の目安として使うのもアリ
私は個人的にフィボナッチ・エクスパンションを使っていませんが、「利確をどこに置けばよいか迷う人」には参考になるかもしれません。
ちなみに私の利確基準はとてもシンプルで、**「損切りの幅より少しだけプラスした幅」**で利確を設定しています。
この方が再現性も高く、複雑にならずにすみます。
エクスパンションとリトレースメントの違い
• リトレースメント: 押し目・戻り目を測るツール(=調整の深さ)
• エクスパンション: トレンド再開後の伸びを測るツール(=値幅の伸び)
両者は目的が異なりますので、状況に応じて使い分けが必要です。
あくまで「目安」として活用すること
どちらのフィボナッチツールも、ラインでピタリと止まる魔法のツールではありません。
エクスパンションもリトレースメントも、「他の根拠」と組み合わせて使うことが前提です。
具体的には:
• 機関投資家の仕掛けのパターン
• チャートの構造や転換の兆候
• リスクリワードや資金管理のシナリオ
こうした要素と合わせて、あくまで“補助的に”使うことで効果を発揮します。