
具体的なエントリーポイントの考え方
エントリーの位置に「絶対の正解」はありません。ですが、私が推奨しているのは、2点目と5点目がぶつかるゾーンまで引きつけての指値エントリーです。
1点目、2点目、3点目、4点目と順に形成されたあと、2点目と5点目が重なるあたりの価格帯が、最も反発しやすいゾーンになります。このあたりに指値を置いておくことで、リスクを抑えながら効率の良いトレードが可能になります。
利確と損切りの考え方
では、エントリー後の利確と損切りはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、私自身が実際に使っている2つの利確スタイルと、推奨する具体的な注文方法をご紹介します。
パターン①:トレンドが終わるまで持ち続ける方法(非推奨)
この方法は、高値と安値の切り上げが崩れるまで保有し続ける「王道トレンドフォロー型」のやり方です。
理論的には非常に優れた戦略に見えますが、以下のようなデメリットがあります。
含み益が消えるリスクがある
利確チャンスを逃しやすい
チャートを頻繁にチェックする必要があるため、時間的・精神的負担が大きい
このため、初心者や忙しいトレーダーにはあまりおすすめできません。
パターン②:リスクリワード1:1前後の現実的な戦略(推奨)
私が最もおすすめするのは、程よく利確して終えるスタイルです。
具体的には、リスクリワード1:1前後を狙い、勝率を重視した設計にします。
例えば:
損切り幅が20pipsであれば
→ 利確はスプレッド等を含めて22pips前後に設定
このように、“おいしい部分”だけを効率良くいただくスタイルの方が、
・精神的な負担が少なく
・再現性も高く
・長期的に安定した結果を残しやすい
という利点があります。
トレンドの目的は「全てを取ること」ではない
トレンドの全体を取ろうとして、いつも乗り遅れたり、利確を逃したりしていては本末転倒です。
大切なのは、自分のルール内で安定した利益を残すこと。
トレードの本質は「完璧」ではなく「再現性」です。