
フィボナッチを使った利益につながるトレンド手法とは?
今回は、フィボナッチを使って利益につながるトレンド手法について解説していきます。
最初に正直にお伝えしておきますが、フィボナッチは決して万能なツールではありません。
これを使えば必ず勝てる、というようなものではなく、あくまで補助的な分析ツールという位置づけです。
大切なのは、ローソク足の正しい見方を理解し、
機関投資家がどういうポイントで仕掛けてきているのか、
一般投資家がどこで巻き込まれて負けているのか、
そういった“本質的な知識”を身につけることが第一です。
ただし、正しく使えばフィボナッチは非常に強力な武器になります。
今回はその使い方を、超スーパートレーダーであるこの私、プーさんがわかりやすく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
フィボナッチって何?数列の基本
フィボナッチ数列は、非常にシンプルな法則に従って生まれる数字の並びです。
ルールは「前の2つの数字を足して次の数字を作る」というもの。
最初の2つの数字は1と1で始まり、その後は以下のように続いていきます。
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34…
どこまで続けてもこの法則は変わらず、無限に展開していきます。
そしてこの数列は、単なる数学の遊びではなく、自然界の法則にも見られる神秘的なパターンなのです。
自然界に現れるフィボナッチの法則
フィボナッチ数列やその比率は、自然界のあらゆる場所に見られます。
たとえば、ひまわりの種の並び方、巻貝の形、植物の葉の配置などがその例です。
こうした自然と調和する数列は、相場という“人間の心理が反映される世界”でも機能するため、
テクニカル分析ツールとして活用されるようになりました。
フィボナッチと黄金比の関係
フィボナッチ数列が注目される最大の理由の一つが、黄金比に近づく性質を持っているという点です。
たとえば、数列の隣り合う2つの数字を使って、大きい方を小さい方で割ってみると:
・3 ÷ 2 = 1.5
・5 ÷ 3 = 1.66
・8 ÷ 5 = 1.6
・13 ÷ 8 = 1.625
・21 ÷ 13 = 1.615…
このように、数字が大きくなればなるほど、約1.618という黄金比に近づいていくのがわかります。
黄金比はなぜ“美しい”と感じるのか?
この「1 : 1.618」という比率は、古くから人間にとって“最も美しい比率”とされてきました。
ピラミッド、ギリシャのパルテノン神殿、ミロのヴィーナス、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画…
日本では葛飾北斎の『富嶽三十六景』にも、黄金比が取り入れられていると言われています。
この直感的に心地よい比率は、人間の無意識に訴えかける力を持っており、
金融市場のように多くの人が感情で動く場所でも有効に働くと考えられています。
黄金比と相場の関係
黄金比が美しく感じられるのは、視覚的な快適さや心理的な安定が関係しているとも言われています。
実際、私たちの体の比率や自然界の多くの構造にも、この比率が見られます。
つまり、フィボナッチ数列が相場分析で使われるのは、自然界だけでなく、人間の行動パターンにも深く結びついているからなのです。